恋人たちのハンカチ刺繍のパン袋です。
少し昔のポルトガルで、配達のパンを入れてもらうために使われていた巾着で、玄関のドアノブに下げておくと、毎朝焼き立てのパンを入れてくれました。
最近はもっぱらレジ袋に配達されますが、今も布のパン袋はパンの保存に使われ、乾燥したパンを料理に使います。
また、パン袋は手芸としても人気があり、刺繍や織物やパッチワークなど、その土地々々の様々な技法で作られています。
このパン袋は実際のパン袋より小さめで、バッグの中のちょっとした小物の整理や、旅行のときにメイク用品や下着などを入れるのにちょうど良い大きさです。
縁を飾るブレードの色は赤です。
◆恋人たちのハンカチ刺繍◆
ポルトガル北西部のミーニョ地方の伝統刺繍です。実際のものは50cm四方ほどの大きさのリネン地のスカーフに、カラフルな子供のお絵かきのようなモチーフと、恋人へ捧げる詩が刺繍されたもので、結婚適齢期の女性が恋人へ贈ったり、ときには恋人である男性から頼まれて作ったりもします。男性がそのハンカチを受け取り、首に巻いたりして日曜日の教会などの公の場で身に付けると、それは周囲へ二人の交際が始まったことを示しました。女性が片思いの男性に贈ることもありましたが、それが返却された場合はその恋は実らなかったことを意味します。
詩やフレーズは、「Noite(夜)」が「Note」になっているなど、しばしば綴りの間違いがあるのも特徴です。これは、昔の少女たちが書き言葉をきちんと学んでいなかったため、ミーニョ地方の訛りを耳で聞いたままに綴ってしまったからです。
*画像7&8は博物館所蔵の「恋人たちのハンカチ」
このパン袋は、ヴィアナ・ド・カステロ近郊にある刺繍工房のイシルダ・パレンテ工房が作りました。恋人たちと、ポルトガルの田園風景を表す風車、そしてポルトガル語で「愛」を意味する「Amor」の文字が刺繍されています。
*素材:綿100%
*サイズ:30cm×21cm
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